2008年2月のお勧め禅語
あうん(阿吽)
殆ど言葉を交わさなくとも、お互いの意図する事柄を汲み取れる信頼関係を、「阿吽の呼吸」と呼ばれることがあります。
梵字に於いて、「阿」は口を開いて最初に出す音、「吽」は口を閉じて出す最後の音。
それぞれ、宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされました。
また、他の比喩として「阿」は真実・求道心、「吽」は智慧(ちえ)・涅槃(ねはん)を意味するとも言われています。
更に、対となる物を表す言葉としても使用され、寺社の山門にある狛犬や仁王、沖縄のシーサーなど一対で存在する宗教的な像のモチーフとされました。口が開いている方が「阿形」、閉じている方が「吽形」と言うそうです。
転じて、冒頭にも述べたように、二人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動しているさまを「阿吽の呼吸」、「阿吽の仲」と呼ばれるようになったようです。
「阿吽の呼吸」とは、「阿」と「吽」の間に余計な邪魔が入らない、自然な呼吸で息が合う様子。損得を考えていては、この呼吸は生まれません。
相手ばかりを見てお世辞のために「うん」と形だけ頷くのでもありません。
物事が始まる時から終わる時までの呼吸が簡潔で理屈や説明の手間がいらない。
これは、相手を疑ったり、馬鹿にして上からの目線で見下していては、決して生まれない呼吸です。
夫婦、親子関係などに於いて、改めて考えてみるべき大事な事柄と言えるでしょう。身内だからと甘えていないで、お互いの人格を認め合い、尊重してこそ家内安全、家庭円満そして発展となるのではないでしょうか。
仕事のパートナーに於いてもしかり。相手を認め合い、敬ってこそスムーズな仕事の流れができてくるものです。やっていて楽しい息の合った仕事は、いい結果を生み出す力があると言えるかもしれません。頭から相手を否定してかかっては、テンションが下がり、仕事のリズムも崩れます。
この、「阿吽の呼吸」の信頼関係を得るためには、まずは自分を見つめ直し、相手を心地よくできる気持ちを持てる人になるよう努力し、謙虚になることが大事かもしれません。
均等な高め合う関係を築くのは簡単なようで、大変難しいものです。まずは、自分を磨くことから始めましょう!そして、感性の合う人との出逢いを喜びそれを大切に思い、お互いを高め合えていければ、きっと世界が広がり、夢をこの手に掴むことができるかもしれません。
(*参考文献・引用:ホットする禅語70 web Wikipedia)
関連記事
- 2009年2月のお勧め禅語
- 2009年1月のお勧め禅語
- 2008年12月のお勧め禅語
- 2008年11月のお勧め禅語
- 2008年10月のお勧め禅語
- 2008年9月のお勧め禅語
- 2008年8月のお勧め禅語
- 2008年7月のお勧め禅語
- 2008年6月のお勧め禅語
- 2008年5月のお勧め禅語
- 2008年4月のお勧め禅語
- 2008年3月のお勧め禅語
- 2008年1月のお勧め禅語
- 2007年12月のお勧め禅語
- 2007年11月のお勧め禅語
