2008年7月のお勧め禅語
把手共行(はしゅきょうこう)
手をとって共に歩いて行く。とても解りやすい言葉です。
また禅語においては、もう一歩踏み込んだ意味をもちます。
無門慧開のことばに、 「無という関門をくぐる事が出来れば、達磨や歴代の祖師たちと手に手を取って歩き、 同じ目ですべてを見て、同じ耳ですべてを聞くことができる」というのがあります。
苦しい修行の末、無の境地を得た者は、祖師達と一体となり同じ心の目で物事を解釈しながら 共に歩むことができると唱えています。
また道元禅師が
「峰の色 谷の響きもみなながら わが釈迦牟尼の声と姿と」
と歌っています。
回りをとりまく自然も我が身も全て仏と一体であると唱えた一句です。
この仏とは、普段の我々の暮らしにおいては内なる自分に置き換えられます。
「把手共行」とは文字通り、大切な人と共に手をとり歩んでいこう!という意味ですが、 禅語においては、大切なもう一人は内なる自分のことなのです。
心の土台にある素直で純粋で正直な自分!
世の中でいろいろな風雨にさらされて、いろいろな物が付着し疲れた心をときたま励まし勇気をくれる…. そんな、もう一人の自分と向き合うことで、本来の自然体の自分を取り戻すことができるはず。
時々、もう一人の自分で今の自分を客観的に見つめてみるのもいいかもしれませんね。
そうすれば、周りの人々ともっと円滑なお付き合いができるかもしれません。
知らないうちに一人よがりになっている自分を優しくたしなめてくれるもう一人の内なる自分と仲良く共に手をとり、清清しい毎日を歩んでいきましょう!
そして、自分なりの夢を切り開いて行きましょう!
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